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76倍望遠の有難さ 2006/1の記録
「雑学おせっかい」
昔の超望遠レンズを担いだ身には、デジカメ望遠の
有難さは筆舌に尽くしがたし、です。 
真鴨(まがも)の雄と雌(手前が雄)、(76.4倍、手持ち撮影)。距離約40m。
76.4倍は76.4m向こうの被写体の1m手前まで近づいて写すことを意味します。
1倍(35mm判換算35mmレンズ相当) 3倍(105mm相当)
6倍(210mm相当) 12倍(420mm相当)
19.1倍(668mm相当) 76.4倍(2674mm相当)
(いずれも、三脚を使用せず、手持ち
撮影)。距離は約40m。

このP社製DMC-FZ30は、光学12倍、
800万画素です。
CCDの300万画素領域のみを使えば
EZ(Extra Optical Zoom)〔拡張光学ズー
ム〕で画質を落とさず19.1倍に出来ます。
それにデジタルズーム4倍をかけて
76.4倍撮影を可能にしています。
水鳥など、比較的じっとしていてくれるものは三脚使用も可能ですが、小鳥類は
じっとしていてくれません。ブラインド(撮影用天幕)の中に隠れないで撮影するには、
手持ち撮影でないと、まず無理です。手持ち撮影は以下の方法で行っています。
@手ぶれ防止機能を活用する。
Aセルフタイマーでシャッター(この機種は2秒がついています)。
B連写機能を活用(ハイスピード3枚連写を使用)。
C2674mmもある望遠では画角が極端に狭く、そのままでは素早く対象を視野に
入れることは不可能です。そのためズーム機能を活用、6-7倍のあたりで捉えてか
らズームアップします。
したがって、以下の手順となります。
視野に捉える → 連写セット → セルフタイマーセット → デジタルズーム使用の
場合は2倍又は4倍にセット → ズーミング → シャッターボタン半押しでピントと
露出・シャッタースピード決定(被写体が藪の中などの場合はマニュアルでピント合
わせ) → シャッターボタン本押し(ピッピッと4回音がした後3枚連写される)。
家の中から庭のスズメを写す。(1倍) 距離は5メートル10センチ(3倍)
(6倍) (12倍)
EZ光学ズーム300万画素で(19.1倍) デジタルズーム4倍を加え(76.4倍)
東野から4.3km向こうの松山城 1.6km向こうの道後のホテル
お月さんが昇って来ました。

76.4倍では、下のようになります。
(いずれも手持ち撮影)
2006年1月11日 17時00分。月までの距離は平均約38万4400km、
標準レンズで、約5031kmまで近づいて写したことに。
野鳥撮影に使われるのは、大体
600mm超望遠レンズです。
よく使ったPENTAX A★600mm
F5.6ED〔IF〕です。重さ3.2kg
定価500,000円なり。高い高い。しかし
いまなお、1,000,000円のもの使って
いる人は多いです。
カメラはPENTAX LXを使いました。

何故かその映像が残っていません。
おそらくポジフィルム1コマ83円ほど
かかっていましたので、節約一心だ
ったのだと思います。いくら写しても
タダのようなデジカメとのエライ違い・・
レンズと三脚で7kgを超えることがあり
ます。山の上などでは、少しでも軽くと
PENTAX ME で済ませました。

長大なレンズと重い三脚で悲劇も・・・
★担ぎ上げたとたんレンズがくるーっと
回ってきて、その鏡胴が額にガッツン!
★狭いブラインドの中で、「鳥が来た!」
とあわてて構えようとしたら、カメラの巻
上げレバーを鼻の穴で回してしまった!
1968年(昭和43年)頃に初めて買った
PENTAX SPの中古。もちろんモノクロ
仕様、ピントも絞りも全てマニュアル。
しかし12,000円ほど、出費痛かった。
PENTAXだけじゃないかも知れませんが
フィルム巻上げレバーは、こうなってい
るのです。しかし鼻の穴を使った人は
少ないでしょうね。
左PENTAX SP、右DMC-FZ30(フード付) 35mmから2674mmまで兼ねるの
ですから、何と言う有難さ。
古兵SPの勇姿。 デジカメDMC-FZ30殿と500円玉。
気楽に野鳥写真が撮れる時代と
なりました。
昔は大変でした。ブラインドの中に
入って一日頑張っても、野鳥が全然
現れず、一度もシャッターを切らずに
貴重な休日をパーにしてしまうことも
しばしば。ブラインドをたたみながら
「俺の人生、これでいいのか」
と、痛切に落ち込んだものです。
パチンコで負けたときの比では
ありません。
その「哲学的反省」を繰り返しながら、なんとか撮影できた野鳥の映像の幾つかは
(約20年ほど以前のものですが)→
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