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 野間仁根展の午後     2005/11/23(水、祝)   
秋晴れの日、展覧会とミュージアム・コンサート、ちょっと優雅なひとときを過ごしました。

〔松山市城山公園、愛媛県美術館〕

館蔵品による特集展示です。観覧料大人300円、
高大生200円、小中生100円、高齢者150円です。
松山城の森を見渡せる、館内のレストランで早めの昼食、1,050円也。
窓外の公孫樹の色合いも、ご馳走。 館内へ
外の眺めのいい美術館です。

勤労感謝の日、家族連れも、
幾らか。

なんと左側、柵のポールを利用して、
馬跳びをしている子がいます。
松山城の天守閣は改修中。 館内の図書室、美術関係の図書は
県内一の充実、恵まれた閲覧室です。 子供たちが、たかっているのは・・・
入り口の奇抜な飾り付け、その中に俳句がありました。
「ちょっと待てメバル描かれて放免に」 「青い海今も仁根は波の中」
「なつかしき海を想ひし筆の色」 「夕暮れを朝日に変える野間イエロー」
展示室内は撮影禁止。以下の作品はリーフレットからです。
来島水道中渡島附近(1967年)
兄弟と昆虫(1953年)
庭のテーブル(1927年)
小川未明童話集「大きな蟹」より《月夜と眼鏡》挿絵(1940年)
                  今治市吉海郷土文化センター蔵
(リーフレットのレイアウトから昆虫)
魔法の森(1934年)
今回の展示品は、晩年の燃えるような華やかな作風のものは少なかった
のですが、どこか童話の世界を思わせる懐かしさや親しみやすさがあります。
その生涯の全体を捉えている充実したものでした。
この日11月23日は14時00分から、美術館ロビーで
愛媛県美術館開館記念ミュージアム・コンサートが開かれました。
演奏会場の向こうには、榎の大木 4名全員、東京藝術大学の学生さん
いずれも
しっかりと鍛錬を積んだ
聴き応えのある演奏でした。

音も綺麗に響いて、
反響も少なく、予想以上に
優れた音場なのですが、
空調の「ゴーッ」という音は
なんとかならないものでしょうか。
ドビュッシー「アラベスク第1番」
ショパン「ピアノソナタ第2番」
リスト「スペイン狂詩曲」
コルサコフ「熊蜂の飛行」
プロコフィエフ「ピアノソナタ第2番」
ショパン「バラード第4番」
など全9曲。
中でも森本麻衣さんのプロコフィエフは、力強い素晴らしい演奏、
こんな名曲だったのか、と目が覚める思いでした。
       
以下の作品は、1980年4月の「野間仁根遺作展」(会場:いよてつそごう)
の「図録」からのものです。残念ながら今回は展示されていません。
マリオネットの散歩(1978年)
森のヒッピィ(1978年)
森の猿(1976年)
ニンフの午睡(1977年)
なお、11月27日までは、特別展示室で「海外の名作」の
特別展示が行われています。
クールベ「波」、モネ「アンティーブ岬」、ルドン「アポロンの馬車」
ボナール「アンドレ・ボナール嬢の肖像 画家の妹」
ロート「マルグリットの肖像」、マリーニ「踊り子」など。
「郷土作家」の特集展示では、越智恒孝、河本一男、牧田嘉一郎など、
常設展示室「特集展示」では、天野方壷、富岡鉄斎、三輪田米山、
岸田劉生、坂本繁二郎、藤田嗣治、海老原喜之助、梅原龍三郎、中川一政、
田村孝之助、塩月桃甫、等々多彩です。
「野間仁根画集」が1980年、三彩新社から、
「野間仁根作品集」が2002年、今治市吉海郷土文化センターから
出版されているようです。
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