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 歴博近辺、俳句の径など     2005/11/12(土)   
   所用の合間に、愛媛県歴史文化博物館の近辺を散策しました。  

〔愛媛県西予市宇和町卯之町4丁目〕

博物館駐車場北端から「俳句の径」が始まっています。
入口に、案内の標石があります。 吾れひとり戸籍にのこり墓洗ふ
どの雲も西から焼けて麦の秋 盆僧のポケットベルの鳴りにけり
石畳の急坂、その両側に句碑。 原爆忌廃墟の中の乳母車
作者名は省略させて
いただきました。

選者は不明ですが、
いずれの句も、
奇をてらったところのない
秀句ではないでしょうか。
ただ、句碑の「孤立感」のようなもの、
が目立ちます。せめて小さな草木など
添えてはどうでしょうか。
白湯飲んで僧の出て行く炎天下
夜なべの母よべばこたえてまた静か あたりの植栽が、そぐわない感じ
病名をかくし通して髪洗ふ 銀漢や島三千の瀬戸の海
(「銀漢」とは、天の川、銀河のこと)
夕雉子鳴くよ杉苗桧苗 英霊の母とし老いて門火焚く
100メートルほどで、上部の広場に出ます。まだまだ続いているようですが草が
茂っています。実が服にくっつく季節、引き返して博物館前に帰ってきました。
館内のレストランから中庭。
メニューは非常に少ないです。
さらにそのメニューから
「間引き」されています。
うどんの味はかなり上等でした。
そのあと、博物館から下部の道へ
歩きます。眼下には宇和高等学校。
「○○さん宅の棟上げの餅撒きが
始まります・・・」と遠くの集落から、
放送の声が流れて来ました。
東部の、その集落あたり。 道には、コナラのドングリがゴロゴロ。
卯之町の家並みを眺めます。 瓦が光ります。
中町(なかんちょう)からはかなり離れた場所ですが
古い家並みがまだ残っているようです。
日本古来の端正なたたずまい。 東方、大判山798.7mの尾根続き。
古い家並みから左に目を転じれば、新しい町並み。
心の休まらないような・・我れ勝ちに目立たなければならないからでしょうか。
みんなが同じように暮らそうとしていた時代は、偉いです。
「町並み博宇和の紹介」(2004/10/15)は → こちらから
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