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 カラスの赤ちゃん  
2006/4/25 (火) 快晴
ふと見れば、巣立った赤ちゃんがいました。
まだ4月の下旬ですから、早いですね。
〔愛媛県松山市東野〕
見回しても、1羽だけです。嘴細烏(はしぼそがらす)のようです。
目玉の位置に注目あれ!

顔を上へ向けていても
下が見えるんですね。
うまく出来てること。

ほれ、見てますよ、見てますよ・・・・。
「そんなとこにいると
目立つよ、目立ってるよ」
と、声をかけます。

こんな林の中とはいえ、
新緑の中に真っ黒ですからね。
でも知らんぷりで、お尻?など掻いています。
やはり、嘴(くちばし)には黄色い部分。
離れたところから20分ほど見ていたのですが、
親は一度もやって来ません。
自分でエサをとりなさい、てことでしょうか。
ネコちゃんも徘徊しているし、ヒトも通るんだから、
もうちょっと、目立たないところへ入った方が、いいんじゃないの?
地上高5メートルほど、誰も気付かないし危険はないようだけど。
【ハシボソガラス】は、3月から6月の間に3個から6個の卵を生みます。
抱卵は20日間くらい、巣の中に30日くらい居ますから、
3月の初めには卵が生まれていたことになります。
ハシブトガラスは、腐肉や残飯など都会のゴミに頼ることが
多いようですが、ハシボソガラスは、昆虫や鳥の卵や雛、木の実など、
より「自然食」に近い食性といわれています。
この赤ちゃん、これから鳥の卵や雛などを襲って食べ、生きていかなければ
なりません。カラスが最近多くてヒトは困っていますが、生ゴミや廃棄された
余剰農作物など、ヒトが出すゴミが多いために増えているわけで、
カラスに罪があるわけじゃないです。
ハシブトガラス(左)とハシボソガラス(右)の見分け方
ハシブトガラスは、嘴(くちばし)が太く、上縁が湾曲しています。
おでこが、出っ張っています。声が「カアー・カアー」と澄んでいます。
ハシボソガラスは、嘴が比較的細く直線的です。
おでこの出っ張りが少なく、声は「ガアー・ガアー」と濁っています。
また、お辞儀をするように体を上下させながら鳴きます。
【カラスが真面目に仕事をしていると叱られるようになりました
カラスはもともと、Scavenger(スカベンジャー)と呼ばれ、その意味は
「腐肉を食べる動物、清掃動物」という意味です。野山にやたらと腐った
ものなどが溢れないのは、スカベンジャーたちが、真面目に毎日
清掃していてくれるからです。カラス類のほかにトビやカモメ類も同じく
スカベンジャーです。街中でしっかりなまゴミや腐ったものを処理して
いると、ゴミを散らかすと言って、ヒトさまに叱られる時代となりました。
昔から生活態度を変えず、真面目一筋に暮らしているほうが悪いのでしょうか?
野口雨情作詞の「からすなぜ啼くの、からすは山に
可愛い七つの子があるからよ」
「七つの子」は、七羽の子ではなく七歳の子を指す。
可愛い孫を思っての作詞だとも言われる。
近くの植え込みでは、鵙(もず)の親鳥が飛び込むたびに、
雛たちの「ジャージャージャー」と騒ぐ声が聞こえます。
「静かにしないと、ネコちゃんにやられるよ」といいたいところ
なれど、いらぬお節介というものでしょうか・・・。
3月9日の寝床 4月25日の寝床
登校前と放課後には立ち寄って
子供たちが大事にしていた
「自由猫クロ」、その「巣」にも
綺麗な花が咲きました。しかし、
ずっとクロの姿が見えません。
おそらく、子供たちの親によって
「動物愛護センター」へ送られた
のだと思います。今頃は、一生を
終えているような気がします。
人間と仲良くしたばっかりに・・・。
自由猫クロについては → こちら「自由猫、クロ」へ
及び、「ウラヤマの散歩」へ
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